MIRACLE ZBX Virtual Appliance
仮想アプライアンス型の統合システム監視モジュール
仮想環境に導入してすぐに監視を開始!
オールインワンの Zabbix 互換仮想アプライアンス
MIRACLE ZBX Virtual Appliance は、仮想アプライアンス型の統合システム監視モジュールです。仮想環境でゲスト OS として動作する「MIRACLE LINUX」、「Zabbix」をベースに安心して企業でご利用できるように機能拡張を行った統合システム監視ソフトウェア「MIRACLE ZBX」の他、データベース、Webサーバーを一体型にして最適化した状態の仮想アプライアンス製品として提供されます。仮想化基盤、またはパブリッククラウドにインポートしてシステム監視のための設定を行うだけで、すぐにシステム監視を始められます。クラウド環境上のシステムとオンプレミスのシステムのハイブリッドクラウド環境を一元的に監視することも可能です。また、自動障害復旧機能、Zabbix 設定のバックアップ機能など、システム監視を行う上で要望の高い機能を実装しています。セキュリティ機能を強化し、さらに OS 設定は CIS ベンチマークに準拠しています。
大規模なお客さま向けの MIRACLE ZBX Virtual Appliance Suite は、MIRACLE ZBX Virtual Appliance の特長・機能に加えて、SNMPトラップやさまざまな場所に点在する大量のログをハンドリングする「MIRACLE Message Handler」および、複数の監視画面を統合し運用を効率化する表示専用ソフトウェア「統合ビューア」を提供します。
MIRACLE ZBX Virtual Appliance Suite を導入することにより、システムの死活監視やリソース監視に加え、SNMP トラップや各種ログの大量発生時に重複や不要なログを排除することでトラフィックを削減し、監視サーバーや運用担当者の負担を軽減することが可能となり、運用をより効率化することができます。
お客さまのニーズに合わせて最適な MIRACLE ZBX Virtual Appliance をお選びいただけます。
MIRACLE ZBX Virtual Appliance の特長
簡単導入・構築で、工数、時間、コストを大幅に削減!
仮想化環境にゼロから統合監視環境を構築しようとすると、OSのインストールや構成を行い、データベースやWebサーバー、Zabbixのインストールやシステム監視の設定までを行わなければならず、非常に工数・時間がかかります。
MIRACLE ZBX Virtual Appliance は、導入・構築が非常に簡単です。仮想化基盤やパブリッククラウドにインポートするだけで、監視サーバーの構築が完了。ターミナル上で動作する設定ツールを使用すれば初期設定も簡単に行えるため、すぐにシステム監視を始められます。OSレベルからの監視システムの構築が不要で、SI構築のための費用を削減することができます。また、専用サーバーを購入する必要がないので、ハードウェアコスト、空調などの設備コスト、メンテナンスコストなどの削減も可能です。
![システム監視用バーチャルアプライアンス ZBX Virtual Appliance は簡単導入・構築でコストを大幅に削減](/zabbix/img/zbxva-feature01.png)
セキュリティ機能を強化し NIST SP800-171 および SP800-53 に準拠
米国標準技術研究所(NIST)のセキュリティガイドライン 「NIST SP800-53」および「NIST SP800-171」は、サプライチェーンの一企業のシステムから国防に関わる情報が流出した事件をきっかけとして制定されました。
米国政府の機密情報(CI: Classified Information)を扱うには 「NIST SP800-53」 、また機密情報以外の重要情報(CUI: Controlled Unclassified Information)を扱うには 「NIST SP800-171」で定められた内容に沿って情報システムを構築することが求められます。これらのフレームワークは、米国政府調達規制化により米国で事業を展開する民間企業はもちろん、日本企業にも求められる国際標準となりつつあります。日本においても防衛装備庁がセキュリティ基準を「NIST SP800-171」並みに引きあげる方針を示しているほか、各省庁が連携して防衛産業以外のセクターにもサプライチェーン全体にまたがるセキュリティ強化の取り組みを広げていくことが検討されています。
一方、現状国内では NIST 基準に関連する各種ガイドラインに準拠するため業務システムを監視していても、監視システム自体はガイドラインに対応していないといった状況があります。監視システムはどの環境にも必要で、かつ顧客データを取り扱う可能性も高いため、監視システム自体をセキュリティガイドラインに合わせて適切に設計することが重要です。監視システムのセキュリティガイドラインへの準拠は、今や必須となりつつあります。
MIRACLE ZBX Virtual Appliance のセキュリティ強化点
OSS でも商用システム監視製品以上のセキュリティ機能を実装
NIST SP800-171、SP800-53 などのセキュリティガイドラインに準拠するセキュリティ機能
「NIST SP800-171」 [3.1 アクセス制御, 3.3 監査と責任追跡性, 3.13 システムと通信の保護] および「NIST SP800-53」 [3.1 アクセス制御, 3.3 監査と責任追跡性, 3.18:システムと通信の保護] に準拠し、以下のセキュリティ強化を実装しています。
- 監査ログを syslog に出力
Web フロントエンドからしか確認できなかった ZBX の監査ログを syslog に出力できるようになります - パスワードポリシー設定
ZBX の Web フロントエンドのユーザーに対してパスワードポリシーを設定できるようになります
文字数や文字種の制約のほか、パスワード再使用の制限や有効期限の設定ができます - bcrypt の cost パラメーター設定
ZBX から Web フロントエンドのパスワードをハッシュ化する際に使用される bcrypt の cost パラメーターを設定できるようになります - 設定ファイル中の DB パスワード暗号化(REHL8 系 OS のみ対応)
ZBX サーバーや Web フロントエンドの設定ファイルに記載する DB のパスワードを暗号化できるようになります
このようなお客さまの課題を解決します
コストダウンを実現しつつ、商用監視ソフトウェア以上のセキュリティ機能が必要
セキュリティガイドラインに準拠するためにシステムの監視は行っているが、監視システム自体はセキュリティガイドラインに対応していない
審査の対象から監視システムを外して対応しているが、監視システムに顧客情報が残ってしまっている
CIS ベンチマーク (CIS Benchmarks) に準拠
MIRACLE ZBX Virtual Appliance の OS 設定は、CIS ベンチマークの OS に関連する項目のうち対応不要な項目を除いた全てに準拠しています。これまで各事業者側で必要となっていたセキュリティガイドラインの要件に沿った OS の設定が MIRACLE ZBX Virtual Appliance にあらかじめ設定されているため、構築工数を大幅に削減し、デプロイ後の作業をより簡潔に実現可能にします。
CIS ベンチマークは、米国の CIS(Center For Internet Security) が発行しているシステムを安全に構成するための構成基準およびベストプラクティスが記載されたガイドラインです。
CIS ベンチマークが参照している CIS コントロールは、NIST Cybersecurity Framework (CSF) および NIST SP 800-53、ISO 27000 シリーズの規格、PCI DSS、HIPAA などを含む多くの確立された規格および規制の枠組みに対応しています。
![CentOS 8 の CIS Benchmarks(一部) (CIS Benchmarksサイトより引用)](/zabbix/img/zbxva-cisbenchmarks.png)
CentOS 8 の CIS Benchmarks(一部)(CIS Benchmarksサイトより引用)
「MIRACLE Message Handler」で大量のログや SNMP トラップを集約し効率化
クラウドやサーバーなど、さまざまな場所に点在する大量のログや、ネットワーク機器からの SNMP トラップを集約した上で、重複するログや不要なログの削除、整形を行い MIRACLE ZBX へ連携することができます。またプラグインを追加することで MIRACLE ZBX で検知した障害情報をお客様が持つ既存システムと柔軟に連携し管理することも可能です。
※ MIRACLE ZBX Virtual Appliance Suite に含まれています
![MIRACLE Message Handler](/zabbix/img/mmh-01.jpg)
複数の MIRACLE ZBX や Zabbix をまとめて監視する「統合ビューア」で効率化
統合ビューアは Zabbix、MIRACLE ZBX 専用の監視運用者向け Web アプリケーションです。
MIRACLE 統合ビューアは MIRACLE ZBX、Zabbix 専用の監視運用者向け Web アプリケーションです。
複数の MIRACLE ZBX、Zabbix を構築し監視をおこなっている場合、 上位のインシデント管理システムでまとめて障害対応を行うことは可能ですが、障害が発生していない中での統計情報や、監視状況を確認する際に、個別に MIRACLE ZBX、Zabbix にログインし、閲覧することが必要でした。
MIRACLE 統合ビューアを利用することにより、複数の MIRACLE ZBX、Zabbix の障害情報やメトリックだけではなく、AWS、Microsoft Azure、Google Cloud Platform などのクラウドプラットフォーム上で実行されるソフトウェアのログやメトリクスを一元的に閲覧可能にし、スケールアウト時の監視効率を向上します。
※ MIRACLE ZBX Virtual Appliance Suite に含まれています
仮想環境上でも高可用な安定したシステム監視環境を実現
MIRACLE ZBX Virtual Appliance は自動障害復旧機能「MIRACLE FailSafe」を内蔵し、Zabbixの稼働監視を行っています。万が一 Zabbix がダウンしても、仮想化基盤からは検知できない OS レイヤーやアプリケーションレイヤーでの障害を検知し、自動的にアプリケーション再起動をおこない復旧させます。
![システム監視用バーチャルアプライアンス ZBX Virtual Appliance は仮想環境上でも高可用な安定したシステム監視環境を実現](/zabbix/img/zbxva-feature02.png)
運用を効率化するオプション機能
MIRACLE ZBX Virtual Appliance には、運用を効率化できるオプション機能がバンドルされています。
「監視設定バックアップ機能」は、仮想アプライアンスの監視設定のみバックアップします。短時間かつ低負荷でバックアップ/ リカバリーを可能とし、監視データをロストすることなく、設定をリストアすることができます。
「監視データ出力機能」は、仮想アプライアンスのデータベース内に保存された監視データをCSV ファイルとしてエクスポートし、内容分析や長期保存を行えます。
![システム監視用バーチャルアプライアンス ZBX Virtual Appliance は運用を効率化できるオプション機能をバンドルしています](/zabbix/img/zbxva-feature03.png)
監視データ出力オプションと設定バックアップオプションを組み合わせた使用のイメージ
監視要件の追加や監視対象の増加に合わせたスケールアップに容易に対応
アクセスが増大するシステムのキャパシティ・プランニングの結果、増強されたハードウェアや新規に導入されたアプリケーションなどがシステム監視対象に追加されたり、システム監視要件の変更によって監視項目が増えることがあります。
稼働中の IT システムにおいてシステム監視すべき対象や監視項目が増大しても、MIRACLE ZBX Virtual Appliance へのリソース割り当てを変更して容易に数百台規模への監視へとスケールアップすることができます。
*(注意事項)仮想マシンのスケールアップに際しては、OSやソフトウェアのパラメーター変更が必要となります。なお、パラメーター変更に関する質問は当社のサポート範囲外となります。
![システム監視用バーチャルアプライアンス ZBX Virtual Appliance は監視要件の追加や監視対象の増加に合わせたスケールアップに容易に対応](/zabbix/img/zbxva-feature04.png)
仮想環境とオンプレミスのハイブリッドクラウド環境を一元監視
MIRACLE ZBX Virtual Applianceは、クラウド環境上のシステムとオンプレミスのシステムを一元的に監視することが可能です。監視の簡素化だけではなく、優れたコストメリットも期待できます。
安心のワンストップ・サポートを提供
MIRACLE ZBX Virtual Applianceは、OS、クラスター・ソフトウェア、データベースも含めてまとめたワンストップ・サポートが付いています。万一障害が起きても、お客さまは難しく面倒な問題の切り分けを行わずに問い合わせできます。
製品仕様・ライセンス価格
本製品は、サポートサービスも含んだ年間のサブスクリプションとしてご提供いたします。監視対象台数に応じて価格が異なります。
MIRACLE ZBX Virtual Appliance V6.0
製品名 | MIRACLE ZBX Virtual Appliance V6.0 | MIRACLE ZBX Virtual Appliance V6.0 Suite |
---|---|---|
有効期限 / 価格 (税抜) |
1年 1,700,000円 | 1年 4,000,000円 |
監視対象台数 | ~499 台 ※ 500 台以上についてはお問い合わせください。 |
500 ~台 |
推奨環境 |
CPU コア数: 8 以上 *
メモリ容量: 8GB 以上 * HDD 空き容量: 60 GB (データ領域を別途ご用意ください)
* CPU コア数およびメモリ容量は、監視項目数に応じて縮小可能 |
CPU コア数: 8 以上 *
メモリ容量: 16GB 以上 * HDD 空き容量: 100 GB (データ領域を別途ご用意ください)
* CPU コア数およびメモリ容量は、監視項目数に応じて縮小可能 |
対応 プラットフォーム |
VMware ESXi 6.0 以上(6.5 は Update 1 以上を推奨)
※ VMware ESXi 以外の仮想化基盤、また AWS や GCP、Azure を含むクラウドサービス、 |
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サポートレベル | MIRACLE ZBX サポートスタンダード ※詳しくは こちら |
|
問い合わせ件数 | 無制限 | |
販売期間 | 1年 2029/1/31 まで | |
OS | MIRACLE LINUX 8.4 ※ MIRACLE LINUX 以外の RHEL 8 系 Linux OS へのアプライアンス環境構築サービスもご用意しています。 |
|
MIRACLE ZBX | 6.0 | |
MariaDB | 10.3 | |
バンドル製品 | MIRACLE ZBX設定バックアップオプション、監視データ出力オプション
MIRACLE ZBX VA Suite は MIRACLE Message Handler、複数台の Zabbix を一元閲覧可能な統合ビューアを同梱 |
※販売終了した MIRACLE ZBX Virtual Appliance の更新・価格については別途お問い合わせください。
MIRACLE ZBX カタログ
MIRACLE ZBX 総合カタログ (PDF)
(469KB)
MIRACLE ZBX 導入事例
![クレジットカード情報セキュリティの国際基準「PCI DSS」準拠の監視サービスに「MIRACLE ZBX」を採用](/case/img/thumb-zbx-link.jpg)
クレジットカード情報セキュリティの国際基準「PCI DSS」準拠の監視サービスに「MIRACLE ZBX」を採用
![監視機能と監視画面の一元化により運用コストを抑えた監視基盤を実現](/case/img/zbx-mind-thumb.jpg)
監視機能と監視画面の一元化により運用コストを抑えた監視基盤を実現
![AWS 環境における安定したシステム監視環境と柔軟で拡張性のある監視を実現し、導入・運用コストを削減](/img/thumb-zbx-case3.jpg)
AWS 環境における安定したシステム監視環境と柔軟で拡張性のある監視を実現し、導入・運用コストを削減
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