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サイバートラストの「iTrust リモート署名サービス」が電帳法で求められるタイムスタンプ一括検証に対応

〜電子帳簿保存法の要件への対応が必要な、サービス事業者や企業を支援 〜

2022 年 10 月 20 日
サイバートラスト株式会社

サイバートラスト株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:眞柄 泰利 以下、サイバートラスト)は、デジタルトランスフォーメーションにおけるビジネスプロセスのデジタル化を実現するトラストサービス「iTrust(アイトラスト)」シリーズの「iTrust リモート署名サービス 」の機能を強化しました。このたびの機能強化では、電子帳簿保存法の要件の一つであるタイムスタンプの一括検証 ※1 を容易に実現する機能を実装しました。請求書発行サービスや電子帳票サービスなどを提供する事業者は、タイムスタンプの有効期限を一括で検証することが可能となり、独自に開発するためのコストやリソースを削減することができます。本機能は、今回新たに提供開始する「iTrust リモート署名サービス クライアントプロキシ」と、すでに提供されている「iTrust リモート署名サービス クライアントアプリケーション」および「iTrust リモート署名サービス クライアントライブラリ」にも組み込まれており、タイムスタンプの署名検証の処理を行うための通信負荷を軽減するとともに、スピーディーな処理を可能にします。

「iTrust リモート署名サービス」は、書面の電子化で求められる長期間に渡る真正性を確保するための長期署名規格(PAdES※2)に対応した電子署名・タイムスタンプ機能を提供するクラウドサービスです。利用者の署名鍵 ※3 はサイバートラストが運用する電子認証センター設備内の HSM※4 で安全に保護され、本人のみが電子署名のために利用できるように管理されているため、電子文書発行システムのサービス事業者は HSM の運用負荷なく安心してリモート署名機能を実装することができます。

このたび機能強化したタイムスタンプの一括検証により、お客さまの請求書発行サービスや電子帳票サービスなどに、「iTrust リモート署名サービス クライアントアプリケーション」、「iTrust リモート署名サービス クライアントライブラリ」および「iTrust リモート署名サービス クライアントプロキシ」を組み込むことで、以下のメリットを提供します。

  • 電子帳簿保存法の要件に準じた、指定した任意期間内に付与したタイムスタンプの一括検証
  • 電子署名やタイムスタンプを付与した PDF ファイルにおける署名日時や証明検証有効期間の把握

任意期間内に付与したタイムスタンプの一括検証のしくみ

2022 年 1 月に施行された改正電子帳簿保存法は、2023 年 12 月末まで宥恕期間で 2024 年 1 月より対応が義務化されます。サイバートラストは、「iTrust リモート署名サービス」の機能強化により、電子帳簿保存法の要件への対応をはじめ、さまざまな電子文書の信頼性を確保し、企業・組織におけるビジネスプロセスのデジタル化の推進を支援します。

「iTrust リモート署名サービス」について

iTrust リモート署名サービスは、書面の電子化や電子契約で求められる電子文書の長期間に渡る真正性を確保する長期署名に対応したクラウドサービスです。JIPDEC の厳格な基準に基づく審査を実施し、厳格な規程をもって運用されているリモート署名(電子契約)サービス として、国内で初めて「JIPDEC トラステッド・サービス ※5」に登録されています。

「iTrust リモート署名サービス クライアントアプリケーション」の特長

Azure、AWS やオンプレミスなど多様な動作環境に対応し、事業者のサービスへ短い工数で容易に「iTrust リモート署名サービス」を利用可能にします。月末月初など一度に電子インボイスの発行が集中する事業者に向けて、セキュアでスピーディーな電子署名とタイムスタンプの付与と通信負荷の軽減を支援します。

「iTrust リモート署名サービス クライアントライブラリ」の特長

「iTrust リモート署名サービス クライアントアプリケーション」と同様に事業者の大量の電子インボイス発行を支援するほか、導入時の開発により、お客様の業務フローに合わせてリモート署名サービスを柔軟にシステムへ組み込み可能にします。メリットの一例として、複数の PDF からハッシュ値 ※6 を取得して一度に暗号化することで、データの処理・伝送にかかる負荷や時間を削減することができます。

関連 Web サイト
※1
タイムスタンプの一括検証とは:タイムスタンプの付与後にファイルが改ざんされていないか、付与されたタイムスタンプの有効期限が切れていないかを一括で検証し確認することが可能です。
※2
PAdES とは:電子署名とタイムスタンプを組み合わせた長期署名規格(PDF Advanced Electronic Signatures)で、長期署名に関する国際規格のひとつ。PDF ファイルの中に電子証明書や失効情報などの検証用情報を組み込むため可搬性に優れ、電子署名の有効性について十年超の長期間にわたって証明可能にしています。
※3
署名鍵とは:電子証明書に紐づく秘密鍵を電子署名で使用する場合に署名鍵と表現しています。
※4
HSM とは:Hardware Security Module という安全な機器で、秘密鍵を HSM に保管し不正に外部にコピーされない対策を行ったうえで、電子証明書を契約者本人以外が利用できないような厳格な認証を行い、クラウド上で電子署名することができます。
※5
JIPDEC トラステッド・サービスとは:インターネット上のサービスを第三者機関である一般財団法人日本情報経済社会推進協会(JIPDEC)が安全なサービスであることを確認し、信頼性(トラスト)を担保する仕組み。
JIPDEC ホームページ:JIPDEC トラステッド・サービス登録(電子契約)
※6
ハッシュ値とは:元になるデータから一定の計算手順により求められた固定長の値。その性質から暗号や認証、データ構造などに応用されています。
サイバートラスト株式会社について

サイバートラストは、日本初の商用電子認証局として 20 年以上にわたり提供している認証・セキュリティサービスと、ミラクル・リナックスのカーネル技術やオープンソースソフトウェア(OSS)の知見を応用したオンプレミス、クラウド、組込み領域向けの Linux/OSS サービスを展開しています。また、これらの技術や実績を組み合わせ、IoT をはじめとする先端分野に向けて、「ヒト・モノ・コト」の正しさを証明し、お客様のサービスの信頼性を支えるサービスを推進しています。
「信頼とともに」。サイバートラストは、IT インフラに関わる専門性・中立性の高い技術で、安心・安全な社会を実現します。

当リリースに関するお問い合わせ先

サイバートラスト株式会社
広報担当:椎名・佐伯
メール:press@cybertrust.co.jp

* 本プレスリリースに記載されている会社名、製品名、サービス名は、当社または各社、各団体の商標もしくは登録商標です。

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