導入前の課題
FA 機器はさまざまな機器と接続し、データ処理を行うことが求められてきており、それらに対応するためにはオープンプロトコルなどに対応する必要がある。従来はリアルタイム OS を使用していたため、ミドルウェアのポーティングに時間を要したり、自作するために膨大な時間を要したり、迅速に機能のリリースを行うことができていないことが課題になっていた 。また、オープンプロトコル通信を独自に作りこんでいたことにより、接続可能な相手機器に多くの制約があった。
導入の目的・解決手段
開発工数の削減、他機器との接続性向上を実現するために、OSS などのオープン技術を活用可能な EMLinux を導入した。他にも組込み機器で使用可能な Linux は存在するが、国内でのサポート実績のある EMLinux を採用した。
導入効果
従来機種では自作していたオープンプロトコルを用いた通信機能について、OSS を用いて実装することで対応工数を大幅に削減することができた。また OSS を用いることで、自作していた時と比較して、他機器との接続性が向上した。