2020 年 09 月 29 日
クラウド時代に最適なサーバー証明書 SureServer Prime が選ばれるポイントとは?
20 年以上にわたって日本国内で認証局を運営し、「SureServer」というブランド名で SSL/TLS サーバー証明書を発行してきたサイバートラストでは、この 10 月、SureServer をさらに強化した新サービス「SureServer Prime」の提供を開始すると発表しました。
SureServer のメリットを生かしつつ、サーバー管理者のニーズに応えた柔軟なライセンス体系を備えた「サーバー証明書の決定版」です。今回はそのポイントを紹介します。
変化する IT 環境、ビジネス環境に応じて柔軟な選択が可能に
これまでの SureServer の標準ライセンス体系では、基本的に同じ FQDN でも複数台で負荷分散をしていた場合は、その台数分だけサーバー証明書の購入が必要になっていました。一方、近年のウェブホスティングサービスや PaaS などのクラウド環境では、負荷に応じて自動的/手動的にサーバーが増減するスケール機能に対応したサービスが多くみられます。
オートスケール機能は、アクセス数/アクセス負荷が増大した場合にサーバーのインスタンス数を自動的に増加させたり、逆に繁忙期を過ぎれば増やしたインスタンスを減らすといったものであり、コストとパフォーマンスを柔軟に最適化できることが利点です。
上記のようなサーバー数が可変の場合、サーバーライセンスと呼ばれるライセンス体系では、各サーバー(インスタンス)にライセンスが必要であったため、想定される最大数を準備しておく必要がありました。しかし稼働するインスタンスが少なくなれば実際に利用されるライセンスは少なくなるため、残りのライセンスは無駄になってしまいます。そこがサーバー管理者の悩みの種となっていました。
SureServer Prime ではこうしたニーズを踏まえ、「FQDN ライセンス」を標準ライセンスとし、1つの FQDN で使われるならば何台でもコピーしてサーバー証明書を利用できるようになりました。まさに現在のウェブサーバーのニーズに適したライセンスと言えるでしょう。
カバレッジや日本市場に適した審査の優位性も継承
SureServer Prime は、以前から評価されてきた SureServer の優位性ももちろん継承しています。信頼の連鎖の「起点」となるルート証明書は、PC ブラウザはもちろん、携帯電話、Android や iOS を搭載したスマートフォンに幅広く搭載されており、これまで同様のクライアントカバレッジを誇っています。
また、日本の企業に嬉しい柔軟な対応を実現していることも特徴です。20 年超の日本国内での認証局運用の利点を活かし、審査方法やサポートは国内商習慣および法規則を重視したサービスを提供します。国際基準に準拠した厳格な審査でありながら、最短当日での証明書発行が可能です。
認証局のシステムを国内で運用していること、そして顧客情報を国内で管理していることも、大きな安心材料になるでしょう。さらに日本品質のサポートを提供していることも、技術者にとっては引き続き嬉しいポイントです。
また、SureServer EV Prime では、表示されるサイト運営者の組織名を日本語で表記することも可能です。サイトに訪れたお客様に安心をお届けすることができます。
SureServer Prime ラインアップ
ご利用の環境がオンプレミスでも、クラウドや CDN 環境であっても、迷うことなくシンプルなライセンス体系となった SureServer Prime ですが、金額もお求めやすい価格帯になりました。
SureServer Prime では、1つの FQDN をカバーする標準的な「サーバー証明書」、そしてワイルドカードを持つ FQDN をサポートする「ワイルドカード証明書」を、10 月 19 日より提供開始いたします。
サーバー証明書 | SureServer Prime | 52,800円/年 |
EV サーバー証明書 | SureServer EV Prime | 79,200円/年 |
ワイルドカード証明書 | SureServer Prime ワイルドカード | 120,000円/年 |
1つの証明書で複数の FQDN をサポートする「マルチドメイン証明書」は、2021 年度第1四半期(4月~6月)にラインアップに加わる予定です。
ワイルドカード証明書、マルチドメイン証明書については、別の記事で詳しく解説いたします。
従来までご提供していた SureServer も販売を継続しますが、より柔軟なライセンスで使い勝手に優れた SureServer Prime について、ぜひ採用をご検討ください。