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Linux OS

2020 年 07 月 15 日

ゼロから分かる CentOS

新入社員の方や新しく Linux を触る方向けに CentOS の特徴と利用する際の注意点をご紹介します。

そもそも CentOS とは?

CentOS とは、サーバー向け Linux の世界で最も多く利用されている Linux ディストリビューションの一つです。CentOS は 2004 年のリリースからコミュニティで開発・配布され、誰でも無料で利用することができます。
CentOS は Red Hat Enterprise Linux(RHEL)のクローンと呼ばれる Linux ディストリビューションの一つです。そのため、RHEL と高い互換性を持ち、RHEL と同様にサーバーエンタープライズ環境での安定稼働を実現することが可能です。
同様に RHEL クローンと呼ばれる Linux ディストリビューションはいくつかありますが、その中でも有名なものとして挙げられるのが米国エネルギー省の国立高エネルギー物理学研究所であるフェルミ国立加速器研究所が開発・公開している Scientific Linux です。Scientific Linux は RHEL クローンの Linux に物理学分野で利用されるソフトウェアを追加した物理学研究者向けの Linux ディストリビューションですが、次期メジャーバージョンの開発を行わず、今後はプラットフォームを CentOS に移行することを発表しており、現状コミュニティベースの RHEL クローンの Linux ディストリビューションは CentOS を選んでおけば間違いないと言って過言ではないでしょう、

そもそも RHEL クローンとはどういうことでしょうか?
Linux ディストリビューションの多くはオープンソースソフトウェア(OSS)で構成されています。一概に OSS といっても GPL(GNU Public License)を始めさまざまなライセンスが存在しますが、多くの場合、ソースコードの公開、取得、改変、改変後の再公開が可能なものが多いです。つまり、RHEL 全体のソースコードも公開されているため、商標を変更してだれでも RHEL 同等の Linux ディストリビューションを再構築、再公開することができます。
CentOS の開発は RHEL が公開したソースコードを都度持ってきて、商標などを取り除いた上でビルドし公開しています。
そのため、CentOS は RHEL と同じソフトウェア、同じソースコード、同じ構成で利用することが可能なため、エンタープライズ環境で安定して利用でき、RHEL と同等の環境を利用したい方に選ばれています。

CentOS の特徴、なぜ CentOS が使われるか?

CentOS の特徴は何でしょうか?
前述したとおり、最も大きな特徴は RHEL と同等の Linux ディストリビューションであるということです。つまり RHEL と同等の環境を無料でダウンロードでき、利用することが可能です。
RHEL では現状、3 年~5 年でメジャーバージョンアップ、年 2 回程度のマイナーバージョンアップ、パッケージ単位のバグフィックスやセキュリティアップデートは随時行われ、メジャーバージョンの初期リリースより 10 年間アップデートが提供されます。
前述した仕組みのとおり、CentOS は RHEL で公開されたソースコードをビルドし公開しているため、RHEL と同様に 10 年間アップデートが提供されることになります。
そのため、エンタープライズで安定して利用できる Linux ディストリビューションと言えるでしょう。

また、RHEL と同様に数多くの実績があり、安定稼働しているということの他に、同じバージョンの同じソフトウェアで構成されているため、いままで RHEL しか扱かったことのない方でも違和感なく、全く同じノウハウを適用することが可能です。同様に Web 上にある RHEL のノウハウや Tips もそのまま適用できます。
そして、利用者が多いことから「XXXX というソフトウェアを試してみた」など新しいソフトウェアの評価や紹介でも取り上げられることが多く、日本語で最も情報量の多い Linux ディストリビューションといえ、初心者の方から業務で利用されている方まで幅広い方々に利用されています。

CentOS を利用する際の注意点

それでは、CentOS を利用するにあたっての注意点は何でしょうか?
前述の通り、CentOS は OS としては RHEL と同等のものになりますが、RHEL と比較すると大きく 2 つの違いがあります。
一つはソフトウェアの認証です。さまざまなソフトウェアベンダーは RHEL をサポート対象の OS としています。
それらの多くは商用のソフトウェアであり、サポートレベルも高いものを求められるため、サポートサービスの充実している RHEL をサポート対象 OS として選定しています。そのため、OS としての機能が同等だとしても CentOS ではサポートを受けられない場合があります。また、ソフトウェアによってはインストールの際に Red Hat の商標を確認しているものもあり、インストール自体ができない場合もあります。

そしてもう一点はサポートサービスについてです。RHEL はワールドワイドなサポート体制が用意され、なにか困ったことがあれば手厚いサポートを受けることができます。しかし、CentOS のようなコミュニティで提供されている Linux ディストリビューションでは、他の商用 Linux ディストリビューションのようなサポートサービスは用意されていないことが多いです。そのような場合、自分で問題の切り分けを行った上で、Web 検索や英語でコミュニティに相談するなど、ある程度 Linux の知識があり、問題を自分で解決する力が求められます。

まとめ

このように有償、無償問わず Linux ディストリビューションは種類ごとにさまざまな特徴があります。
コミュニティで配布されている Linux ディストリビューションは無償で使えることは大きなメリットですが、なにか問題が起きたときに困らないよう、メリット、デメリットを把握して適切な Linux ディストリビューションを選択するようにしましょう。

CentOS 6 のメンテナンス更新は 2020 年 11 月 30 日で終了します。
終了後は、重大な脆弱性が発見されても修正パッケージは提供されません。
サイバートラストでは CentOS 6 を利用中の方向けに延長サポートを提供します。

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