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システムバックアップ

2020 年 11 月 29 日

第2回:バックアップには種類がある?

『みら子先輩と学ぶ、バックアップはじめの一歩』

連載『みら子先輩と学ぶ、バックアップはじめの一歩』は、企業のシステムを守るバックアップについて、みなさんと一緒に学んでいく特集です。登場人物は、入ったばかりの新入社員くるり君とベテランエンジニアのみら子さんです。

「バックアップってなに?」という簡単な疑問からはじまった本連載の第 2 回目は、「バックアップの種類について」です。

登場人物

みら子

ベテランエンジニア。

くるり

入社したばかりの新入社員

第 2 回:バックアップには種類がある?

くるり:

みら子先輩、昨日は「バックアップってなに?」のレクチャー、ありがとうございました。バックアップの大切さがわかりました。

みら子:

いえいえ、これからも何でも聞いてね。

くるり:

はい、ありがとうございます。今日知りたいのは、「バックアップには種類がある」って聞いたのですが、イマイチ区別がつかないんです。

みら子:

なるほどね。どういうところがわからないのかな?

くるり:

システムバックアップとデータバックアップという違いがあるって説明されたんです。でも、システムとデータって、同じようなものではないですか?

みら子:

そうね。確かに、システムとデータって、わかるようでわからないかもね。じゃ、サーバが故障したときにどうして復旧するかということから考えてみようか?

くるり:

はい、お願いします!

みら子:

サーバが故障する理由は、ハードウェアが壊れるだけじゃなくて、前回も紹介したように地震や台風のような災害だったり、間違ったオペレーションしたりとか、いろいろ理由はあるわね。で、もし、くるり君が使っているサーバのバックアップをしっかりと取っているとして、サーバのハードディスクが故障して、動かなくなったとしたら、どうやって復旧する?

くるり:

まず、代わりのハードディスクを注文します。

みら子:

うん、そうね。次は?

システムバックアップはどうして大切なの?

くるり:

えっと、OS をインストールして、ネットワークの設定をして、ストレージの設定をして、データベースをインストールして、あ、バージョンが古いから、パッチを当てないといけないのか。。。結構、作業しないといけないなぁ。

みら子:

ね、大変でしょう。サーバがきちんと動作できる環境に戻すまで、いろいろ作業をしないといけないの。インストールメディアは準備できているか、OS のバージョンはなにか?パッチはどうするのか?カーネルパラメータをどうすか、ネットワークの設定でも、IP アドレス、ファイアウォールの設定なんかの情報もすべて整理する必要があるわね。さらに、データベースのバージョンもパッチの準備も必要ね。

くるり:

はい、準備だけでも時間がかかります。で、ぼくが管理するサーバの以前の担当者は数年前に退職してしまっているみたいで、情報もあんまり残っていないようなんです。

みら子:

くるり君のサーバは、自由に使っていいものだから、それはあんまり気にしくなくていいけど、情報がないと困るでしょう。

くるり:

困ります!

みら子:

だから、情報を整理しておくのは基本なの。でも、サーバ復旧するのに、最初からインストールするのは大変よね。データベースやストレージ接続を最初から設定するとなると、専門のエンジニアが必要になることもあるから。

くるり:

ぼくだと、まだ復旧させる自信ありません!

システムバックアップ/イメージバックアップってなに?

みら子:

あまり自信を持つところじゃないわよ。だから、すぐにサーバを復旧できるように、システムの状態をすぐに戻せる仕組みが必要なの。大きなシステムだと、最初からインストールして設定すると数日がかりになるからね。前回も紹介したけど、システムの復旧が遅れると、企業が倒産してしまうことも大ありだから、できる限り早く復旧しないといけないの。そのために、サーバの復旧に利用するのがシステムバックアップなのよ。サーバ環境を丸ごと、まるっと、バックアップしてしまう感じのことね。

くるり:

丸ごと、まるっとですか。

みら子:

そう、丸ごと、まるっとね。イメージしやすい言葉でしょ。システムバックアップをイメージバックアップと呼ぶ人もいるのも注意ね。どちらが正しい言葉というわけじゃないのだけど、PC 用の場合は、イメージバックアップ、サーバの場合は、システムバックアップということが多いかもしれない。

くるり:

量販店で、イメージバックアップという製品をみたことがあります。のーとんごーすと? とかいうの。

みら子:

そう、そういう製品。でも PC 用のイメージバックアップ製品は、ストレージの設定なんかをシステムバックアップできないこともあるので、違いをしっかりと理解してね。で、システムバックアップは、OS やインストール済みのアプリケーションなんかを、これで動くようになったな!という時点で丸ごとバックアップをとってしまうの。タイミング的には、サーバを納品するときとか、パッチを当てた後か、かな。

くるり:

毎日バックアップするようなものじゃないのですね

みら子:

その通りよ。システムバックアップでバックアップしたデータを簡単にサーバに戻してあげるだけで、壊れる前の状態まで一気に戻してくれるの。

くるり:

へー、すごいですね。でも、戻す作業は、難しいんでしょう?

みら子:

それは、利用するソフトウェアによるのよ。サイバートラスト社の MIRACLE System Savior だと、バックアップしたデータの入ったメディアをセットして、復旧先を指定して、実行する 3 ステップで終わりなの。

くるり:

3 ステップですか。それで、何日もかかるインストール作業がいらなくなるんですか、すごいなぁ!

みら子:

そう、ホンの数十分で戻せる場合もあるわよ。

データバックアップってなに?(概要)

くるり:

OS なんかをサーバに戻した後は、どうやって復旧するんですか?

みら子:

そのあとは、データを復旧するの。例えば、部署のファイルサーバなんかだと、プレゼンテーション資料や売上管理ファイル、動画なんかが共有フォルダにあるわね。そういう毎日アップデートされたり、新しく作成されたりしているデータをバックアップすることを、データバックアップというの。バックアップされデータを元々あった場所に戻してあげることで、サーバが復旧するということになる。

くるり:

データバックアップも簡単に戻せるんですか?

みら子:

それは、どういうデータなのか、どれくらいの量があるかによるわね。詳しくは、また教えてあげるわ。

くるり:

わかりました。

みら子:

まとめると、サーバを復旧させるには、システムバックアップとデータバックアップでとった両方のデータを戻すことが必要ということなの。

くるり:

ありがとうございます。なんとなく、わかってきました!

みら子:

なんとなく。。。

新入社員のくるり君は、システムバックアップの大切さはわかったようです。次回は、バックアップをいつするかについて説明します。ぜひお楽しみに!

バックアップのチェックポイント

システムバックアップとは?

  • OS やアプリケーション、各種の設定をしたシステム環境を丸ごとバックアップすることをいいます。
  • システム環境の保存と復旧を目的にしています。
  • バックアップは、システム稼働したり、パッチを適用したりなどの大きなタイミングで実行されます。
  • システムバックアップを、イメージバックアップと呼ぶこともあります。

データバックアップとは?

  • データベースに保存されたデータや共有フォルダに保存されたファイルをバックアップするものです。
  • バックアップを毎日実施するなど頻度が高く実行されます。
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