Enterprise Pack for AlmaLinux Extend Security Update オプション

「Eterprise Pack for AlmaLinux Extended Security Update オプション」は「Enterprise Pack for AlmaLinux」のオプション製品であり、AlmaLinux OS のマイナーバージョンである AlmaLinux 9.2 、AlmaLinux 9.6 に対し、重大な脆弱性に対するセキュリティパッチを最大 7 年間継続的に提供するサービスです。

マイナーバージョンアップデートの課題と ESU オプションの必要性

RHEL 系 Linux OS ^※ のバージョンの考え方

OS のバージョンには、世代を表すメジャーバージョンとその OS の世代内での「リリースした時点・日時」を示すマイナーバージョンがあります。
マイナーバージョンは、AlmaLinux 9.6 のようにメジャーバージョンに小数をつけた形式で表され、通常半年に一度リリースされます。

※ RHEL 系 Linux OS : AlmaLinunx, RHEL, CentOS, Rocky Linux, MIRACLE LINUX

マイナーバージョンアップデートについての課題

半年に一度のマイナーバージョンのアップデートに追従することができるシステムの場合は、常に最新バージョンにアップデートすることが推奨されます。

ただし、マイナーバージョンのアップデートにおいても新機能の追加や不具合の修正により非互換が生じる可能性があるため、商用で Linux OS を使っている場合はバージョンアップ前の検証が必須となります。

バージョンアップ前の検証や再設計にはその都度コストがかかりますが、検証せずにバージョンアップすると非互換のリスクが生じることになります。また、バージョンアップ対応をしない場合は、脆弱性のリスクを抱えたままになってしまうため、いずれにしてもシステムの長期安定運用が難しいのが現状です。

Enterprise Pack for AlmaLinux Extend Security Update オプションの概要

Extend Security Update オプション（ESU オプション）は「Enterprise Pack for AlmaLinux」のオプション製品であり、AlmaLinux の特定のマイナーバージョンに対し、重大な脆弱性に対してセキュリティパッチを最大 7 年継続的に提供するサービスです。

脆弱性に対するセキュリティフィックスのみを適用し、非互換を生むリスクのある新機能の取り込みや、セキュリティ確保に影響しない不具合の改修は含みません。このため、構成するソフトウェアのバージョンを維持したまま、セキュリティを確保することが可能になります。

サポート期間
ESU はメジャーバージョンのサポート期間とは別に、特定のマイナーバージョンを起点としたサポート期間を設定しています。

対象バージョン
AlmaLinux 9.2 / AlmaLinux 9.6

ESU オプションのメリット

様々なユースケースにお勧め

セキュリティ確保と運用の安定性を重視するミッションクリティカルなシステムでの利用

長期間特定バージョンで運用する産業用 PC、アプライアンス機器での利用

特定のバージョンで動作確認を行っている、もしくは特定バージョンのみがサポート対象となっているため、バージョンアップ自体が困難なシステムでの利用

頻繁なバージョンアップ対応などの運用コストを削減したい Web サーバー、ファイルサーバーなどでの利用

ハードウェアのライフサイクルや予算計画に合わせて、アップデートを実施したいレガシーシステムでの利用

FIPS140-3 認証を受けたパッケージを維持したまま脆弱性対策を実施したいシステムでの利用 ^※

※ AlmaLinux 9.2 のみ。AlmaLinux 9.6 は現在 FIPS140-3 の認証プロセスに入っています。

価格

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※ ESU は Enterprise Pack for AlmaLinux のオプション製品です。単体ではご購入・ご利用いただけません。

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